ENDOR雑記

束、洋書関連の個人的メモ書き。

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4 中つ国の文字 関連資料

今回は文字についてです。遊びの要素が入っていて楽しいです。

関連資料
*Ostadanによる「The Letters of Middle-earth」 
テングワールとキアスの書き方。
この資料ではテングワールとキアス文字の綴り方について解説しています。フォントを配布しているサイトも紹介されていて、とても実用的(?)です。面白かったのが、テングワールの綴り方。母音は子音の上のテフタールで表わされるのですが、それ以外にも母音を別の字で表わす「完全文字化」というのもあるのですね。

西門の銘がその「完全文字化」で書かれたものだそうです。指輪物語の追補篇にもこの「完全文字化」は少し書かれているのですが、読んでもよく理解できないままにしていた部分なので、今回理解できてよかったです。そしてテングワールは表音文字なので、わりとどんな言語でもローマ字表記のように表わせるらしいです。とは言え、子音がどう日本語の子音と対応しているかよくわからないので、実際どんな風にやればよいのかは分りません…。


あとはキアス文字。
ここではゲルマンのルーン文字とキアス文字の関連性について述べています。

*ルーン文字についての資料
これはゲルマンの様々なルーン文字を紹介するものでした。
日本語のサイトではこちらが詳しいと思います。
http://www.runsten.info/index.html(無断リンクすみません)

トールキンはキアス文字とルーン文字の関連について言及していないのですが、「ホビット」では基本的にアングロサクソンのルーン文字を使用しています。しかし「指輪物語」のキアス文字は、ルーン文字に似ているとはいえ、トールキンが創作したものです。この矛盾について、トールキンは「The resultant discrepancy must be answered by saying that both kinds were used in Middle-eaarth(結果として生じた食い違いに対する答えとしては、中つ国には2種類のキアス文字が使われていた、という事になる」
と説明しています。「ホビット」はトールキン神話とは別の話として書かれていたものだったので、その続編の指輪物語を神話と結びつける際、ルーン文字そのままを使うのはまずいと思ったのでしょうね。

ちなみにウィンドウズ用のトールキンのフォントがあるサイトが
http://www.acondia.com/fonts/index.html
で、マッキントッシュ用が
http://babel.uoregon.edu/yamada/fonts/tolkien.html
です。



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3 社会言語学と翻訳理論 まとめのようなもの


関連資料は特に無いので、Fimi先生の講義の内容をまとめます。

まずトールキンが創造した言語にはHighとLowがあること。
Highは特に、エルフ-ラテンとされるクエンヤです。Lowの方は特定にされていないのですが、オーク語等を指すのかも知れません。

また、中つ国にはいくつかの方言があります。ロリエンのシルヴァンエルフの使うエルフ語は、ロリエンの中で通用するものです。またピピンがベレゴンドに話す時は、共通語(Common Speach)にホビット訛りが入っています。こうしてホビット訛りが入ることによって、ゴンドールの言葉よりも雰囲気が軽く高貴さも薄まり、ホビットの社会的な位置をまさしく表すものになります。
またオーク達が喋る言葉ですが、サウロンが作り出した黒の言葉(Black Speech)を彼等は使いません。サウロンはオーク達に黒の言葉を教えられなかったのです。オークは黒の言葉を習い覚えることができず、結局様々な言語を混入した方言で喋ることになります。そうして混ざった言葉はさらにオーク達の中で発達し、オーク語となるのです。こうした説明は大体指輪物語の追補にありますね。

Fimi先生はこのオーク達の状況をバベルの塔(の崩壊後の言葉)になぞらえています。

次に翻訳の問題です。
トールキンはアルダの世界の言葉を、種族とその歴史に従って構築したのですが、一つ矛盾するところがありあります。
それは古英語とゴート語がローハンの言葉の中に混じっていることです。ロヒリムは元々、アングロサクソンの言語、文化がモデルとなっているのですが、アルダの他の種族の言葉は今のヨーロッパ大陸にはない言語であるのに対し、ロヒリムの言語には現実に使用された言語がみられるというのは何か変です。矛盾しています。

トールキンはこの矛盾を翻訳に帰するものとして解決しました。つまり、ロヒリムの言葉やそれに関連をもつホビットの言葉は、現代英語に翻訳されたものであり、英語に変化を持たせることによって種族や民族による用法の違いが表わされている、としています。

しかし、Robert Fosterは次のように指摘します。
オルサンク(Orthanc)には二つの意味がある。エルフ語としては“Mount Fang”で、ローハンの言語では “cunning mind”。しかし、古英語 ortancにも、"intelligence, understanding, mind; cleverness, skill; skillful work, mechanical art"という意味がある。ここにローハンの言語と古英語の混在が見られる。

結局、トールキンはこの翻訳という解決方法を物語を書いてしまった後で捻り出したみたいですね…。

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2 中つ国の言語と現代の言語学(Linguisitics)/(歴史的な)言語学(Philology) 関連資料


中つ国の言語と現代の言語学(Linguisitics)/(歴史的な)言語学(Philology) 

何の事かさっぱり分らない(@@)。
素直にオンラインの辞書を引くと、Linguisiticsは言語学で、Philologyは文献学となっていました。しかしここで言及されているPhilologyは文献学とは少し感じが違う気がします。それで暫定的にですが、「(歴史的)な言語学」とします。

トールキンは、Linguisticsの教授ではなくて、Philologyの教授だったのです。もっともトールキンの時代では、Philologyに歴史的な意味合いを含めることが一般的だったわけではなかったようです。しかし、19世紀にドイツでインド-ヨーロピアン言語の比較に基いた研究が盛んになり、歴史的な言語の研究が重要視されるようになったのです。それで、

関連資料
*言語学(Linguisitics)/(歴史的な)言語学(Philology)の違いについて初歩的な導入
が来るわけです。ここではオックスフォード大学における定義が紹介されています。

要約すると言語学(Linguisitics)は、

言語を全ての面から研究する学問。その構造、歴史、意味、使用法、などなど。また子供がどのようにして言語を習得するようになるかといった幅広い範囲を含む。

(歴史的な)言語学(Philology)は、
ブリティッシュイングリッシュでは、(歴史的な)言語学(Philology)は、しばしば言語の歴史の研究を意味する。(歴史的な)言語学者(Philologists)は、個々の言語の発達から、言語の発達の経緯などを研究する。また、比較言語学(Comparative philology) は、言語の分類、分類したグループの発達の歴史の再構築、それぞれのグループの母言語の特徴等を研究する。

トールキンは上記に上げた19世紀の流れを受けて、インド-ヨーロピアン言語の言葉の樹に非常によく似た自身の言葉の樹を作成しています。つまりトールキンは、一つの言語の創造だけではなく、時間の流れ、また種族の歴史と共に言語が枝分かれし、発展していく様子も丁寧に設定していたのです。

今回は、伊藤つくす(漢字が出てきません)の「エルフ語を読む」、と共通している部分が多いように思います。

また明日続きを書きます。ではでは。

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1 言語の創造   関連資料

1 言語の創造   関連資料

ここでは、トールキンの生涯の趣味であった、「言語の創造」に焦点を当てて講義を進めています。

まず、トールキンの言語に対する好みが述べられています。トールキンが好ましいと思った言語は、ギリシャ語、フィンランド語、ウェールズ語、そしてゴート語でした。 特にフィンランド語、ウェールズ語を美しいと感じていたようです。

*ウェールズ語の紹介
トールキンは1955年に「English and Welsh」という講義を行い、そこでウェールズ語の美しさを述べたとの事です。それで、ウェールズ語をあまり知らない人のために、ウェールズ語に関するサイトが紹介されているわけです。下記のサイトでウェールズ語が聞けます。
http://www.bbc.co.uk/cymru/live/yrwythnos.ram

*Helge Fauskangerによる短い論文
論文というより、これは議論に近いものですね、きっと。トールキンの言語を研究するサイト「Ardalambion(http://www.uib.no/People/hnohf/index.html)」の中にあるものです。
題名は「Tolkien's Not-So-Secret Vice」となっています。
訳してみると「トールキンのそれほどひそやかではない悪徳」となるでしょうか?
冒頭部を要約すると、トールキンの従姉妹はAnimalicという言葉遊びをしていた。トールキンもそれに興味を示し、一緒に Nevbosh という言葉を作って遊んだ。それらは基本的にナンセンスなものであり、ジョーク以外の何物でもなかった。しかし、トールキンはその後そういった言葉遊びを発展させ、自身の感じる「美」を基準にして言語を創造するようになっていった…。

という感じです。

*同じくHelge Fauskangerによる短い論文
トールキンは一体いくつの言語を創造したのか?について。

トールキンが創造した言語で完成しているものはまったくゼロだそうです。しかし、完成に近いものだと、「クエンヤ」と「シンダリン」の二つが上げられるようです。(上記のNevoshのようなアルダに関係のないものは除いて)
他にもヌメノールの言葉や、ヴァラールの言葉、ドワーフの言葉などを数に入れると、大体10から12の言語を創造したと考えられるようです。

凄まじい数ですね。
個人的な意見ですが、クエンヤとシンダリン以外では、“言葉を作った”というよりはそういう“言葉があることを設定した”に近いような気がします。

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第七週 トールキンの言語: Secret Vice

第7週 です。

トールキンとトールキンの創造した言語についてです。

1 言語の創造: ‘A Secret Vice(密かな悪徳とでも訳せばいいのでしょうか)’

関連資料
*ウェールズ語の紹介
*Helge Fauskangerによる短い論文
トールキンは自身の言語を創造する趣味について「A Secret Vice」と述べていた。その事を主題とするもの。
*同じくHelge Fauskangerによる短い論文
トールキンは一体いくつの言語を創造したのか?について。

2 中つ国の言語と現代の言語学(Linguisitics)/(歴史的な)言語学(Philology)

関連資料
*言語学(Linguisitics)/(歴史的な)言語学(Philology)の違いについて初歩的な導入

3 社会言語学と翻訳理論

関連資料 特になし

4 中つ国の文字

関連資料
*Ostadanによる「The Letters of Middle-earth」 
テングワールとキアスの書き方。
*ルーン文字についての資料

今回は比較的少なかったです。 

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