ENDOR雑記

束、洋書関連の個人的メモ書き。

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4 指輪物語のドラマ化 関連資料



トールキンの作品はラジオや映画など様々なメディアでドラマ化されています。最初に作られた指輪物語のラジオドラマは1955-56年に製作されたものですが、トールキンはあまり気に入らなかったみたいですね。

ラジオドラマ以外にも、トールキンの生前にアメリカの映画製作会社からアプローチがありました。ストーリーライン(プロット)がトールキンに送られたのですが、これはトールキンにとってまったく意に添うものではなかったようです。このストーリーラインに対する文句は、映画製作会社の代理人であるForrest J. Ackermanに宛てた手紙の中に山ほど書かれています。
1978年に製作されたバクシ版のアニメもあります。当時のファンの受けは良かったようですが、話が中途半端で終わっているのが残念なところです。私も見たことがありますが、現代の日本的なアニメとはまったく違うところが以外と良かったりしました。

関連資料
*指輪物語のラジオドラマを紹介するサイト
BBCラジオによる第二作目。トールキンが気に入るといいですね。

*Universitiy of Aberystwythが始めたLOTRのリサーチプロジェクトを紹介するサイト
ウェールズにある大学の主催によるもので、PJのLOTRを見た人を対象にアンケートを行い、その傾向を分析するプロジェクト。

*シッピー氏によるPJのLOTRに関する記事
これを読む限り、シッピー氏はPJの映画に対して好意的な感じですね。
最後の一文を引用すると、“Peter Jackson has inevitably built up the action scenes and straightened the tangled threads, but the message survives the change of medium.”
「ピータージャクソンはアクションシーンを構築し、(物語の)もつれた糸をときほぐした。さらには、メディアの違いにかかわらず(トールキン)のメッセージが残されている」

一方Drout氏はあるインタビューで、PJ映画に対しアラゴルンやデネソールの描き方があまりにもハリウッド的であるという感想を述べています。

簡単な一般論で申し訳ないですが、「人それぞれ」といったところでしょうか。私はPJのLOTR大好きです。

このようにして10週も終わってしまいました。早いものですね。けれども読み残した資料が大量にあるので、ちっとも終わった気分ではありません。
ここでは、エッセイについて来週あたりに少し書こうと思っています。よろしかったらまたお越し下さい!
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3 トールキンとスカラーシップ 関連資料



スカラーシップとは、奨学金ではなくて研究のことみたいですね。最初何のことかと思いましたよ。
さて、トールキン研究は「ホビット」が刊行されて以来70年の歴史があります。

Drout氏とHilary Wynne氏は今までに行われたトールキン研究を文献目録にまとめました。下記のサイトにそのリストが掲載されています。http://fileserver.wheatonma.edu/mdrout/TolkienBiblio/index.html

関連資料
*Drout氏とHilary Wynne氏による「Author of the Century」に対するレビュー
シッピー氏の「Author of the Century」に対する Drout氏と Wynne氏によるレビューです。
しかしこれ、PDFで60ページ以上あります。レビューでこの長さなんですか?まだ全部読んでいません。

ところで、Drout氏とWynne氏はトールキン研究を次の4つの分野に分けることを提唱しています。
source studies(原典をさぐるもの)
good and evil in Tolkien(トールキンの善と悪)
mythology for England(イングランドのための神話)
the defence of Tolkien(トールキン擁護)
この分類から漏れる研究もあるのですが、その数は少ないものと見なされています。

*トールキン研究に関するDrout氏と読者のQ&A
The Chronicle of Higher Educationという、大学の教授や管理者のための情報サイトの中にある記事です。
トールキンを研究する際に生じる問題や悩み事に関して、Drout氏が答えています。
いろいろな質問があって面白いです。トールキンの指輪と核兵器の関連性とか、トールキンの人気によって言語学を志望する人が増えるかどうかとか。

中にはトールキンの作品はシェークスピアに匹敵すると考え、シェークスピアと同じような扱いで文学部で教えるべきではないか?と質問される方もありました。
Drout氏は、現在の英文学部でそれを行うには「Politically problematic」と答えています。政治的にというか、学内派閥的な問題があるみたいな感じだと思います。そして、現時点ではシェークスピアやミルトンといった古典とは別個にトールキンを扱うほうが良いと考えているようです。

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2 トールキンとCanon 関連資料


Canonの意味を辞書で拾うと「真正と認められた書物」という意味があります。日本語の純文学に近い意味合いかもしれませんが、純文学にはファンタジーは含まれませんね。ともあれ、今回のテーマはトールキンの作品には文学的な価値があるかどうか?です。

関連資料
*初期の「指輪物語」に対する書評
指輪物語が出版された時の書評には、その奥深さを讃えるものも多かったのですが、反面「子供向けのファンタジー」として軽く見られる傾向もありました。
その後もトールキンの作品は満場一致で「研究に値する文学作品」と絶賛されることはないようです。その一因として、指輪物語がポップカルチャーの一部として受け取られていることもあるようです。

*デイリーテレグラフに掲載されたシッピー氏の記事
題名は「批評家が指輪物語を古典として見なすべき理由」です。

この記事を要約すると、指輪物語は小説であり、妖精物語であり、ロマンスでもある。そうした幅の広さによって指輪物語を一つのジャンルに固定することは難しい。それが指輪物語をないがしろに扱う理由の一つとなっている。しかし指輪物語は小さいジャンルの中に納まらない作品としてとらえるべきだ。指輪物語が持つ魅力は英国国民にのみならず、全世界の人々を引き付ける。それは彼の作品が普遍的なものであり、その神話は時間を超越するものだからだ。
という感じでしょうか?

シッピー氏は、「指輪物語」を文学的なcanonとすべきであるとして、以下の2点を主張しています。
一つには非常に人気があること。人気があることが文学的に優れているという理由にはならないが、文学の価値を測る場合、大衆の支持も考慮すべき。
もう一つはトールキンによってファンタジーというジャンルが確立されたこと。
だからこそ批評家は「指輪物語」や「ホビット」を文学の古典として見なすべきだ、としています。

トールキンファンにとっては心強い事この上ない、素晴らしい主張ですよね。

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第十週 1 関連資料

1 トールキンの作品とその後
トールキンの作品は数々のアーティストに影響を与え、そのモチーフとなっています。今回はそうした派生作品に焦点があてられています。

関連資料
*ビードルズが製作を計画していた指輪物語の映画の紹介
ここです↓
http://archives.cnn.com/2002/SHOWBIZ/Movies/03/28/rings.beatles/
なんと、ポール・マッカートニーがフロド、リンゴ・スターがサム、ジョン・レノンがゴラムでジョージ・ハリスンがガンダルフを演じる予定だったようです。
ビートルズの映画はどれも面白いので、どんなものか見てみたいかも(おそるおそる)。ただし、原作に忠実な作品は多分期待できなかったでしょうね。

*トールキンの作品にインスピレーションを受けた音楽をリストしたサイト
ここです↓
http://www.tolkien-music.com/
結構HM系が多い気がします。ブラガは有名ですよね。日本にもファンは多いことだと思います。あと、ツェッペリンのロバートプラントも大変有名。

*アラン・リー、ジョン・ハウ、テッド・ネイスミスのサイト
紹介するまでもない有名なご三方。どの方の絵も素晴らしいですよね。

*Ethan Gilsdorfによる「トールキンとコマーシャリズム」に関する記事
PJの映画化によって、トールキンの指輪物語は一時期「金のなる指輪物語」となっていました。振り返ると感慨深いものがあります。巷にはグッズやフィギュアが溢れ返り、関連本が沢山出版されたことが思い出されます。
そうしたコマーシャリズムにまつわるエピソードが書かれています。中でもある意味ゴシップとして興味深かったのが、クリストファーが主導する「トールキン財団(Tolkien Estate)」にまつわるトールキン家の苦悩でした。
トールキンは指輪物語とホビットの版権を出版社に渡し、自身はライセンス料をもらうといった形をとっていました。当時は今のように著作権といった概念が希薄だったのです。詳しくはよく分らないのですが、どれほどに沢山売れたとしても、本の売り上げによる収益が残された家族にまで分配されることはない仕組みのようです。しかも副次的権利(subsidiary rights:著作物の内容を映画、電子出版物等で公表する権利 )まで売ってしまっているようです。
そうした苦い経験によって、クリストファーは残された遺稿に関し、閲覧者を選別し限定するといった非常に閉鎖的な姿勢を取るようになりました。また、トールキン財団はトールキンの名の使用権、また再版権に関して法律が適応できる限り厳しい制限を設けています。
ですが、トールキンの孫でありクリストファーの息子であるサイモンはこの姿勢に反対しました。そうして父親の反感を買ってしまったため、彼は4年と半年父と口をきいていないそうです。この記事は2003年のものです。まだ冷戦状態が続いているのでしょうか?

「ホビット」の映画化難航には、こうしたトールキン財団の硬化した態度も一因として挙げられるのかもしれませんね。

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第十週 トールキンと現在、トールキンの作品の文学的な位置づけ

第10週 です。

トールキンと現在、トールキンの作品の文学的な位置づけについてです。

1 トールキンの作品とその後
関連資料
*ビードルズが製作を計画していた指輪物語の映画の紹介
*トールキンの作品にインスピレーションを受けた音楽をリストしたサイト
*アラン・リー、ジョン・ハウ、テッド・ネイスミスのサイト
*Ethan Gilsdorfによる「トールキンとコマーシャリズム」に関する記事

2 トールキンとCanon
関連資料
*初期の「指輪物語」に対する書評
*デイリーテレグラフに掲載されたシッピー氏の記事

3 トールキンとスカラーシップ
*Drout氏とHilary Wynne氏による「Author of the Century」へのレビュー
*Tolkien Scholarshipに関するDrout氏と読者のQ&A

4 指輪物語のドラマ化
*指輪物語のラジオドラマを紹介するサイト
*Universitiy of Aberystwythが始めたLOTRのリサーチプロジェクトを紹介するサイト
*シッピー氏によるPJのLOTRに関する記事

最後の週は内容が盛りだくさんです。今までの神話や古典を中心に据えた話題からずっと若返った(^^)ものになっています。ですが関連資料には…やはりFimi先生のこと、シッピー氏やDrout氏の記事が多く手強いものになっていました。  …全部読めてないのですよ。

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