ENDOR雑記

束、洋書関連の個人的メモ書き。

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馬乗りになるドワーフと蜘蛛と金縛りの年:Against a Dwarf その3

ところで Against a Dwarfの原題は

『Wið dweorh』とゆう。すごいかっこいいと思う。

しかし冒頭からして問題があるらしい。えぐい。
大概はdweorhはdwarfと訳されているが、wart(いぼ、あるいは疥癬)という解釈もあり、最初にそういう方向に走るともうとんでもない所にいくかもしれない。いかないかもしれない。

ともかく

言語の問題以外にも意味が崩壊している部分が多い。

お呪いなんぞそんなもんだろうが


だが特に後半がやばい。ここんところ、


“蜘蛛の如きものがマントを手にやってくる。
お前は私の馬だと言い張りながら、お前の首にひもを掛ける。

それから彼らは岸を離れ始める。岸から離れるや否や、ともかくも冷たくなり始める。
そこに獣の姉(妹)がやってきて、それを止めさせる。そしてこの宣誓を誓う。”


1.蜘蛛の如きものとは何なのか?
2.お前は私の馬? 馬におなり? なのか? 谷崎純一郎的なフェチなのか関係ないわね。
3.岸から離れて冷たくなる? 
4.獣の姉(妹)とは何を表しているのか?

こういった疑問を全て解いてくれているわけではないが、
Dreaming of Dwarvesの論文の作者、Matthew C.G. Lewisさんはかのようにのたまう。

It shows a depth of understanding of dream psychology that prefigures modern psychiatric techniques; provides clues as to the linguistic, religious, cultural, and folkloric origins of nightmares, and reflects a tradition of shamanism in Old English poetry.


訳してみよう

ここには、現代の心理学的手法を前もって予示するような、夢の心理的解釈の洞察の深さが示されている。悪夢(nightmares)の言語学的、文化的、また民俗学的起源を解く鍵を提示し、また古英語詩におけるシャーマニズムの伝統をも反映するお呪いである。

わけが分らない。

もっとお母さんが言うみたいに言ってください。


このおまじないは、昔のものなのに、まるで今の精神科のお医者さんが使う様な方法をつかっているみたいね。それにこのおまじないの中には、悪夢という言葉がどこからきたか、どんな伝説に関係があるかを知るのに大切なことを言っているのね。このおまじないはまだ呪術師がいたころのものなのだけど、呪術師がこれをどう使っていたかということも興味深い事よね。


と変換してみる。


しかし私のお母さんは関西の人なのでこんな風には言わない。

今の若いお母さん達、ママさん達もこういう言い方はしないだろうと思う。


それはおいといて、もう少し具体的に言うと、Matthew C.G. Lewisさんいわく、これは金縛りに対処するおまじないじゃネーノ? ンダロォ? ということだ。



次からは論文の中身をある程度詳しめに書いていこうと思います。








category: トールキン関連

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