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ENDOR雑記

束、洋書関連の個人的メモ書き。

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トールキン伝記映画 『旅のはじまり』 所感です

この記事はさやうぇんさんのTolkien Writing Day に参加しています。



トールキン伝記映画
『旅のはじまり』




良い映画でほっとしたというのが正直なところである。
確かにシネコンで数か月にわたって上映するエンターテイメントではなく、テアトル系とでもいうのか、小粒ながらも良品といった素敵な映画である。
映像、美術が美しいのがいい。そして音楽もいい。リリー・コリンズがまた美しくてですね。

ニコラス・ホルトも若き日はこんなビジュアルだったのだろうと納得させる演技だったが
この間開いたHoMe読書会オフでは
背が高すぎる
マッドマックスのニュークスくんのイメージが払拭できない
といったところが気になるという意見もあった。

いやはや……聞いてて楽しかったっす。

ところどころに出てくるファンタジックな映像がまたよい。この監督で上古の映像を作ってもらいたいと思ってしまったほどだ。

ただトールキンに関して伝記を讀んだり、書簡集を讀んだりするとどうしても自分の中のトールキン像ができてしまうので、それは心の別のところであっちむいててもらわなくてはならない。だが、

例えば、1931年の小エッセイながらもけっこう有名な『Secret Vice(秘かなる悪徳)』では、彼が軍に従事していたころ、一人の小さな(実際に背が低かったらしい)男に出会い、その男が
――他の誰の耳にも入らずまた学習されることもない、まさに個人的な体系と調和である言語を作ることで、「屋内訓練」の退屈と惨めさをまぎらわしていることを知った――

(『ユリイカ』(1969年)に掲載された『秘かなる悪徳』の翻訳より引用)

といったエピソードなどは、映画に入れて欲しかったりしたのだ。

ソンムの戦いに関しては私個人としては戦争の悲惨さが十分伝わってくると思えたが、読書会オフの参加メンバーによると「まだまだ生ぬるい(意訳)」だそうだ。
あと、半可通で大変申し訳ないのだが、当時の教授が抱いていた軍事訓練に対する嫌悪(上記からうかがえるはず)など、あまりよろしくない感情はほぼ切り捨てられているようだ。あと、突っ込むと面倒になる要素も同じく(階級やイデオロギー等)。

教授の心に大きな疵とその痕跡を残したソンムの戦いを中心に据えながらも、その半生を一フィルムに凝縮するとなると、こうした剪定はいたしかたないので文句というよりは、まあ他にもいろいろあるよろーという程度である。

この映画を見て若き日の教授とエディスに興味を持った方は『書簡集』の
No,1から3(エディス宛て)
No.39 から45(次男マイケル宛て)
を読んでみるといいかもしれない。
当たり前だけど生の教授の感情がそこにあるので。英語わからんという人は読書会でもしましょうか。

ではでは今日はお天気もよろしくて素晴らしい日曜の残りを大事にいたしましょう。

さやうぇんさん、リーディングデーの開催ありがとう!!

あとこういうとこでなんですが、HoMe読書会はしばらく開催しない予定です(主催が現在仕事で手一杯なため) ずいぶん前ですが、DMくださった方気づかなくてすみません……。かような状態ですのでご斟酌いただけると幸いです。





category: トールキン関連

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