ENDOR雑記

束、洋書関連の個人的メモ書き。

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Bitter Seeds by Ian Tregillis

http://www.amazon.com/Bitter-Seeds-Ian-Tregillis/dp/0765321505
ジャンル ファンタジー/大人向け 第二次世界大戦、イギリスとドイツの架空の戦闘を描く。オルタネイティブ・ヒストリーというジャンルらしい。

オカルト軍団(イギリス)とマッドサイエンティストが作りだした改造人間軍団(ドイツ)の対決である。ヒットラーやナチズム等といった要素はあまりない。コミカルなものではなくドシリアスでどど暗い。希望のかけらもない。ドイツ側とイギリス側の話が平行して進むので最初はちょっと話が頭に入りにくいが、設定はよく作りこまれている。力作だ。戦争の下層部で奔走するしかない人々の絶望と苦悩を描こうとしたのだろう。ある種の深みは感じられる。
だがオカルトが現実に作用する仕組みが貧弱で、改造人間にしてもその原理がバッテリーで動いているだけでは説得力に欠ける。ラスト数ページになって、終わりが見えてくると、なるほどガッテン! ではなく、なんじゃこれガッデム! とこぶしを突き上げたくなるのだ。周りに壊れやすいものを置かないほうがいい。ともかくそうした土台が弱いので、その上に登場人物の悲劇を丁寧に築き上げたとしても、その労力は洪水ガーである。ネックとなるはずの“未来が見通せる”改造人間「グレーテル」にしても、彼女の行動における心理的な要因が欠落しすぎている。昆虫になったわけはあるまいし。筆者はフルに説明をすることをあえて避け、余韻を残して終わらせたつもりなのかもしれないが、意図した通りの効果を上げているとは思えない。

スケールの大きな虚構を構成しようという並みならぬ意欲は感じられる。それがいいところだ。これが筆者の処女作ということで、次作に期待する人も多いだろう。

評点だらりん

読んでしまったクマ~度 ☆☆☆
もうこの世界に入ってしまいたい。もう現世には戻りたくない度 なし
出家托鉢度 ☆☆☆☆☆
梵書度 ☆
バスタブ水没度 ☆☆☆
積んどく度 ☆☆☆


category: 読書感想

thread: 読書感想文

janre: 小説・文学

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