ENDOR雑記

束、洋書関連の個人的メモ書き。

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The Weight of Blood by David Dalglish

ジャンル: ダーク・ファンタジー
対象: 青少年以上

アマゾン → http://amzn.to/fRjOYF

概要

親を失いながらもお互いを支え合って生きるハーフ・オークの兄弟。オークと人との混血児として蔑まれながらも、二人は迫りくるオークの軍勢から人間の街を必死で守ろうとする。だが、ある日兄クアハが強力な魔力を持つネクロマンサーと出会うことによって、兄弟の運命は一転する。兄はネクロマンサーに魅入られた挙句に、忠誠を誓いその弟子となってしまうのだ。兄がおそろしい妖術使いへと変容を遂げる一方、弟ハアクは美しい女性のエルフと知り合い、慕情を抱くようになる。ハアクが彼女と次第に親交を深めてゆこうとする矢先、兄からネクロマンサーのことを打ち明けられ、兄を愛するハアクはネクロマンサー側に与する事を決意する。そして二人はネクロマンサーが指揮するエルフと人に対する全面攻撃の先鋒となり、その手を血で染めてゆく……。

てなもんである。ともかくハーフ・オークの兄弟という厨二設定が素晴らしく魅力的だ。しかもエルフの血まで混じっているという萌。兄弟の絆の強さ、仲の良さは腐女子にもアピールするだろう(表紙の二人がもう少し男前であればいいんだが……)。それ以上取り立てて言う事はないんだが、それもなんだので、少しばかり長所、短所を挙げてみる。

簡潔な文体で読みやすい。ストーリー展開もなかなか巧みだ。兄弟の出生、弟とエルフとの淡い恋愛といったエピソードが要所要所できっちり押えられている。全体的にメリハリが効いていて読者を牽引する力がある。

反面、あっさりしすぎで文章そのものに味わいがない。ファンタジーとしての神話体系も凡庸。致命傷なのは、兄がネクロマンサー側にあっさり寝返る動機に説得力がないことだ。そのため二人が必死になって戦う目的がいまいちはっきりしない。これでは読者がシリアスな戦闘シーンに身を入れて読むことができない。ネクロマンサーが人間とエルフに対して戦いを挑む理由も、それにまつわる過去の物語も、これまた古の神々の兄弟同士の反目が絡んでいるのだが、説明不足かつ描写不足で心もとない。

しかし、繰り返して言うがこの作品の目玉はハーフオークという設定と兄弟愛にある。ハーフ・オークシリーズとして後続に三冊ほどあり、米アマゾンのレビューもなかなか好評だ。これ一冊で判断するのも何だがけして悪くはない。特に兄弟萌の人にはお奨め。

評点

読んでしまったクマ~度 ☆☆☆
もうこの世界に入ってしまいたい。もう現世には戻りたくない度 ☆
出家托鉢度 ☆☆☆
梵書度 ☆
バスタブ水没度 ☆
積んどく度 ☆☆


category: 読書感想

thread: 読書感想文

janre: 小説・文学

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