ENDOR雑記

束、洋書関連の個人的メモ書き。

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1 トールキンと「古典の伝統」 関連資料


この講義では古典の中でも、特にアトランティス伝説を中心とするラテンの古典を取り上げています。
 
まず
*Verlyn Fliegerの論文「Do the Atlantis Story and abondon Eriol-saga」

アトランティス伝説とヌメノール伝説は、多分トールキン研究者にとって良く出てくる命題でしょう。この論文では、初期の「Lost Tales」 そして中期の「Lost Load」、また「Nothin Club Paper」、と時系列にトールキンの作品を見ながら、その中でヌメノールの物語、つまりアトランティス伝説がどういった役割を果たしているのかを追っています。

クリストーファー・トールキンは(HoMe10)で、 「父が“アトランティスの物語を進めよう”と書いたとき、同時に“エリオルの神話を破棄しよう”という意味もそこに込められていたのだ。」
と書いています。

ですが、Verlyn Fliegerは、むしろヌメノールの投入によって、神話的な物語に心理を追求するような要素が加わったのだとしています。
初期の「Lost Tales」では、トル・エレッセアが結局イングランドとなるのですが、後期になるに従いそういった現実の地理との関連性は薄れ、ヌメノールの伝説の投入によって、トル・エレッセアは現実の地理上の拠点を失います。それは、単に昔のアイディアを破棄したということではなく、むしろ、現実の地理との結びつきよりも、自身の神話とアトランティス伝説を結びつけることにより、根源的なイングランド人の記憶と深層心理を描き出すものにしようとしたのだ、という主張です。

(トールキンとアトランティス伝説に関してはカーペンターの伝記を読むと一番良く分ると思います)

*プラトンのアトランティス伝説の簡単な紹介

私はついでに日本版のwikiを読んでおきました。wikiはけっこう詳しいです。

*Sacred Textにある、「Timaeus and Critias」の英訳

プラトンの「Timaeus and Critias(ティマイオスとクリティアス)」英訳です(Sacred Textにはラテン語版までありました)。読んでません。wikiよりもこっち読んだ方がいいとは思うのですが、、、、。

*トールキンのヌメノール伝説の紹介
邦訳の「シルマリルの物語」、「おわらざりし物語」に出てくるヌメノール伝説の要約。

*Miryam Libran-Morenoの論文「Paralle Lives: the Sons of Denethor and the Sons of Telamon」

デネソールの息子達とギリシア神話のテラモンの息子達の共通点を綿々書き綴った論文です。
父テラモンに愛される長男アイアスと異母弟テウクロス。この二人の兄弟は仲が良く、テウクロスはアイアスの盾の影から弓を放っていたとあるほどです。また、長男が向こう見ずな勇猛さを示すのと対照に、次男は冷静で常に控えめというところも似ています。ボロミアとファラミアも性格はまったく異なりますが、非常に仲が良く、ボロミアは小さいファラミアを常に「守って」いました。

トールキン自身によるラテンの古典の影響を示す直接的な発言や文章は残されていないのですが、デネソールの息子達は、上記のラテンの古典をモデルとしたものだと推測されます。
もっともトールキンは幼少時からラテン語を習っていましたし、自身の創造言語も古代のギリシア語がきっかけとなったのだと述べています。トールキンは成長するに従い、北欧の、つまりアングロサクソン的なものへの傾倒をあらわにしていくのですが、決してギリシア・ローマの世界をないがしろにすることは無かったのです。
筆者によると、むしろラテンのクラシックと、北欧の文化の融合がトールキンの世界に見られるのだと言うことです。

残りはまた明日書きます。

category: トールキンオンライン講座 第六週

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