ENDOR雑記

束、洋書関連の個人的メモ書き。

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1 トールキンと「古典の伝統」 関連資料編集 続き

*ローマの詩人ウェルギルウス作のアイネーイスの紹介

wikiでは「アエネーイス」と表記してありました。
ウェルギリウスがホメロスの「トロイ戦争」を基にして書いたものです。何故ここでこの作品が出てくるかというと、

この物語の主人公アエネアスの性格や経歴がアラゴルンと共通する点があること。
また、フロドの旅の展開がこの物語の展開と共通する部分があること。

です。アエネアスは祖国のトロイが失われて失意のうちに放浪し、やがてイタリアの中央地域にたどり着きます。ここがローマであり、後のローマ帝国の繁栄が示唆されます。失われた祖国、その放浪がアラゴルンと共通しています。また、アエネアスはその遍歴の旅の途中で「ハデス」つまり冥界へ旅をします。この冥界への旅は、フロドの旅の通過地点である「モリア」や「死者の沼地」になぞらえることができます。

しかしトールキンはウェルギリウスの作品に対し、賞賛ばかりを抱いていたわけではなく、不満も感じていたようです。ウェルギリウスは、ホメロスの「イリアッド」や「オデッセイ」といったギリシャの原文を脚色し、新たな物語(詩)をラテン語で書いたのです。この事についてトールキンは、

「Alas for the lost lore, the annals and old poets that Vigil knew, and only used in the making of a new thing!」
(とりあえず訳してみます)
「ああ、失われた伝説よ、ウェルギリウスは年代記と古詩を知っていたのだ、だが彼はそれをただ新しい物語にのみ費やしてしまったのだ」
(Beowolf; The Monster and the Critics' からの引用)

シッピー氏によれば、トールキンはこの言葉のうちに、「新しい物語」に集中することが大切なのだという意味合いを込めたのだとしています。
しかし、(Fimi先生の意見では)やはり「Alas」という言葉にはやはりトールキンの失われた伝説に対する嘆きが読み取れるものとしています。そして、これらの失われた年代記の雰囲気を再創造する試みが、History of the Middle Earthにある各種の年代記(annals)なのだろうとしています。

*Sacred Textにある、「アイネーイス」の英訳
未読です。

category: トールキンオンライン講座 第六週

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