ENDOR雑記

束、洋書関連の個人的メモ書き。

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3 社会言語学と翻訳理論 まとめのようなもの


関連資料は特に無いので、Fimi先生の講義の内容をまとめます。

まずトールキンが創造した言語にはHighとLowがあること。
Highは特に、エルフ-ラテンとされるクエンヤです。Lowの方は特定にされていないのですが、オーク語等を指すのかも知れません。

また、中つ国にはいくつかの方言があります。ロリエンのシルヴァンエルフの使うエルフ語は、ロリエンの中で通用するものです。またピピンがベレゴンドに話す時は、共通語(Common Speach)にホビット訛りが入っています。こうしてホビット訛りが入ることによって、ゴンドールの言葉よりも雰囲気が軽く高貴さも薄まり、ホビットの社会的な位置をまさしく表すものになります。
またオーク達が喋る言葉ですが、サウロンが作り出した黒の言葉(Black Speech)を彼等は使いません。サウロンはオーク達に黒の言葉を教えられなかったのです。オークは黒の言葉を習い覚えることができず、結局様々な言語を混入した方言で喋ることになります。そうして混ざった言葉はさらにオーク達の中で発達し、オーク語となるのです。こうした説明は大体指輪物語の追補にありますね。

Fimi先生はこのオーク達の状況をバベルの塔(の崩壊後の言葉)になぞらえています。

次に翻訳の問題です。
トールキンはアルダの世界の言葉を、種族とその歴史に従って構築したのですが、一つ矛盾するところがありあります。
それは古英語とゴート語がローハンの言葉の中に混じっていることです。ロヒリムは元々、アングロサクソンの言語、文化がモデルとなっているのですが、アルダの他の種族の言葉は今のヨーロッパ大陸にはない言語であるのに対し、ロヒリムの言語には現実に使用された言語がみられるというのは何か変です。矛盾しています。

トールキンはこの矛盾を翻訳に帰するものとして解決しました。つまり、ロヒリムの言葉やそれに関連をもつホビットの言葉は、現代英語に翻訳されたものであり、英語に変化を持たせることによって種族や民族による用法の違いが表わされている、としています。

しかし、Robert Fosterは次のように指摘します。
オルサンク(Orthanc)には二つの意味がある。エルフ語としては“Mount Fang”で、ローハンの言語では “cunning mind”。しかし、古英語 ortancにも、"intelligence, understanding, mind; cleverness, skill; skillful work, mechanical art"という意味がある。ここにローハンの言語と古英語の混在が見られる。

結局、トールキンはこの翻訳という解決方法を物語を書いてしまった後で捻り出したみたいですね…。

category: トールキンオンライン講座 第七週

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