ENDOR雑記

束、洋書関連の個人的メモ書き。

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2 中つ国の人種 エルフと人



関連資料が特にないので講義内容をまとめます。

トールキンが描く種族の中で一番“高位”とされるのがエルフです。そしてエルフにも3つ種族があり、中でも高貴とされるのがヴァンヤールです。ヴァンヤールの特徴といえば白皙金髪です。また黒髪のノルドールの家系でも、ヴァンヤールの血統を持つフィナルフィン家(例えばガラドリエル)が美しいとされています。
そして今度は人です。人は常にエルフより下位とされます。また人の中でも一番高貴なのがエレンディルの血を引くヌメノールの王家です。人もまたすべて同等ではありません。東夷や南方人は明らかにmenとは異なる下位のWild menの範疇に入るものと思われます。

このようにトールキンの作品の中で種族は全て同等に扱われることはなく、それぞれの位置が付けられています。

そして人の中でも高貴とされるヌメノールの血は、より下位の人種と混じってだんだん腐敗していきます。こうした純粋な血ほど良い、血が混じるほど劣化してゆくという考え方は、トールキンだけのものではなくヴィクトリア時代に一般的だったもののようです。19世紀後半には、ゴールトン(ダーウィンの従兄弟らしいです)によって、才能を持った人の子孫は世代が下るごとに受け継がれる才能が薄まっていくという統計が出され、血統の濃さによる優位性が主張されました。

またトールキンは人をエルフと友好的な種族とそうでない種族に分け、東夷や南方人はサウロンに加担するものとしています。しかしどちらの範疇にも属さない種族もあります。ガン・ブリ・ガンがその代表でしょう。こうした原始的な人種をロマンチシズム的に解釈する見方は、18世紀にジャンジャック・ルソーによって確立された「高貴な野蛮人」の流れに属するようです。つまり、人は本来自然の、あるがまま状態が「良い」のであって、それが文明によってだんだん穢されていくといった考え方です。

category: トールキンオンライン講座 第八週

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